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作家研究:日本4
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作家研究:日本4
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村上春樹にご用心


内田樹
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★

村上春樹にご用心
本書は、「村上春樹がノーベル文学賞を受賞していたら新聞に掲載されるはずだった文章」とあとがき以外、 すべて内田さんの人気ブログ「内田樹の研究室」の文章の採録なので、日々内田さんのブログを閲覧している 人には取り立てて新しい発見はないと思います。 むしろ、この本は既存の内田ファンではなく、「内田樹を読んだことがない村上春樹ファン」の人に読んで みてもらいたいです。 今までの村上春樹評論とはまた異なった解釈がなされています。 この本で秀逸なのは「村上文学の世界性について」の章。 村上作品には「父」が登場しないんです。 知ってました? その「父」とは、一家の大黒柱と呼ばれたり、思春期の娘に疎まれたりする、要するに「親父」のことではありません。 親父が出てこない小説にも「父」は現前します。普通はね。 しかし、村上春樹の小説にはその「父」が登場しない。 内田先生は、そこに村上作品が世界的なポピュラリティーを獲得した理由を求めます。 「何?その『父』って」と気になってくるでしょ? そんな人は、今すぐ「ショッピングカートに入れる」をクリック!!ブログに書かれた文章を一冊にしたものだというこ...

超芸術トマソン (ちくま文庫)


赤瀬川原平
¥ 945 通常24時間以内に発送
★★★★★

超芸術トマソン (ちくま文...
芸術家・作家・画家など多彩な肩書を持つ著者による、街にあふれる芸術を超えた「超芸術」を楽しく紹介する内容。とはいうものの、ものは言いようで、見方を変えれば単なる「無用の長物」紹介。ただ、その「無用さ」がなかなか見事で、赤瀬川氏率いる「超芸術トマソン観測センター」の面々に見出されると、たちまち「超芸術」と化してしまう。 つまり、ここでいう超芸術とは実体として存在するのではなく、見る人に発見されることによって生じるという、縁起的なもの。そのような「超芸術」たちが、かなり興奮気味に紹介されているため、読む側もある程度テンションを上げておかないと、白けてしまうので要注意!!個人的には、こういう発想は好きなのだが・・・ さて、ここで「超芸術」に関する著者の言葉を引用。 芸術とは芸術家が芸術だと思って作るものですが、この超芸術というものは、超芸術家が超芸術だとも何とも知らずに無意識に作るものであります。だから超芸術にはアシスタントはいても作者はいない。ただそこに超芸術を発見する者だけがいるのです。(抜粋) この言葉に「超芸術」の本質が隠されているように思う。さらに、冷静に以下の...

宮沢賢治が面白いほどわかる本


小柳学
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

宮沢賢治が面白いほどわかる本
〜心疲れている人におすすめ。「面白いほどわかる本」シリーズはちょっとお勉強系のものが多いけれど、これは、読み物として良い本でした。取り上げられている童話の登場人物/登場動物/登場植物などなど・・。この本を読んで、賢治がどれほど多くのキャラクターを描き、どのキャラクターも愛すべき部分をもって描かれていることを感じ、改めて賢治に脱帽。童〜〜話のちょっとしたやりとりを読んで、賢治作品にどっと浸りたくなる本。〜著者小柳学さんと、小さな「王子さま」との対話、とのことで、一瞬軽すぎる本かと錯覚するが、賢治を心から愛する著者の、私心のない優れた賢治入門書だった。私自身、賢治の愛読者の一人だが、これまでの賢治を紹介したり論じたりした数々の本は、おしなべて「賢治ファン」だけのために書かれていたと思う。しかし、この本は、その枠を超えて賢治に初めて触れる楽しさを与える本ではないか。20数枚のイラストは幻想的で、本書を魅力的にしている。

村上春樹 イエローページ〈2〉 (幻冬舎文庫)


加藤典洋
¥ 520 通常3〜5週間以内に発送
★★★★★

村上春樹 イエローページ〈...
イエローページ1と同様この本も村上春樹の小説の解釈を行っている.個人的に一番面白かったのはノルウェイの森についての箇所. ノルウェイの森は素晴しい小説だと思う.村上春樹というよりは今まで呼んだ作品の中でもトップクラスの衝撃を与えてくれた.だが「この小説の何処が良い」と聞かれた時に上手く答えることは出来なかった.感じたことをそのまま言葉に出来ないことを幾度も歯がゆく思ったものだ. それをこの本はさらっと代弁してくれた.ノルウェイの森が与えてくれた感動の源泉,それをたったの数行で・・・それだけでもこの本は読む価値があった.文庫化に際して加えられた著者による「あとがき」が面白い。『ねじまき鳥クロニクル』に出てくる井戸の解釈をとおして1995年に村上春樹が言い出した「デタッチメントからコミットメントへ」の真の意味がつかみ取られていて、単行本を読んだときに少し残ったフラストレーションが、すっきり解消された。また、内田樹氏による文庫版の解説も出色。なぜ村上作品が世界中で読まれているのか、そして、にもかかわらず日本の評論家のほとんどが彼の評価を避けているのか、について書かれていて、「イエロー...

宮沢賢治に聞く (文春文庫)


井上ひさし こまつ座
¥ 650 通常24時間以内に発送
★★★★★

宮沢賢治に聞く (文春文庫)
井上ひさしは本当に優しい人である。初心者に、愚かな者に、自分が発見したことを懇切丁寧に教えてくれる。 生来の、教師なのだ。 全部で四部構成。 第一部は「賢治の宇宙」。宮澤賢治だけじゃない、石川啄木まで登場。聞き手は勿論井上ひさし。文句なく愉しい。 とくに、面白いのは第二部「宮澤賢治はこう生きた」。写真入り、絵いり、巨大活字、週刊誌なみの大見出し、小見出し。まことに身近に感じられる。 決まりは第三部におさめられている「講演 賢治の世界」である。井上ひさしの目玉がどう賢治をみているかわかる。 付録に「宮澤賢治年譜」もついてこのお値段。ゴタゴタいわないでこの書をもって賢治の世界と現在を観てよう。だいぶ、世の中が変わって見えるはず。サービス精神旺盛な井上ひさし先生にはいつもながら感心する。できれば、単行本がおすすめ。老人には少し活字が小さい。宮澤賢治に関心ある諸氏必携の書。 宮澤賢治関連本は多々ある。研究者は数え切れないほどいる。だからある程度以上の賢治マニアには、言わずもがなな事が多く書かれてあって必要ないかもしれない。けれども、単に童話を20〜30読んでいる『だけ』のような人には、ここに...

村上春樹 イエローページ〈1〉 (幻冬舎文庫)


加藤典洋
¥ 520 通常24時間以内に発送
★★★★

村上春樹 イエローページ〈...
この読解本を読み終えた後では、村上さんの作品が自分の中で「小説」ではなく「思想書」に近い雰囲気を帯びてきているのを感じます。読んでみれば分かりますが、どの内容も単なる「こじ付け」や「都合のいい解釈」ではないのは、加藤氏はじめゼミ生数十名による集団的批評による評論精度の向上の結果の賜物でしょう。本当にお疲れ様です。村上作品に対する自分の持つイメージを大切にする方もおられるでしょうが、真実を知りたければ本書を手に取ることを強くお勧めします。少なくとも僕は既成の見解を打ち壊され、激しいショックを受けました。「漠然と小説を読む」という行為は、村上春樹にはもったいない。読む=理解ではないこと、小説は一生楽しい玩具箱であることを教えてくれたこの本に感謝します。 元来,にとって正しい解釈というのはあるのだろうか.国語の問題ではあるまいし「このとき作者は何を考えていたか」などと問いを考える必要は無い.読み方は自由だ.ましてや村上春樹のような作家の小説に解析など野暮なだけではないか? このように考えていたがこの本はそれなりに楽しませてくれる.書いてあることにはそれなりの整合性があり,かつ通常では気が...

子規365日 (朝日新書 127)


夏井いつき
¥ 798 通常24時間以内に発送
★★★★★

子規365日 (朝日新書 ...
俳句を少しでもかじっている人で正岡子規の名前を知らない人は、まずいないだろう。 子規の句碑は、日本中至る所にある。 たとえば故郷松山駅前には 春や昔十五万石の城下哉 の句碑があるし、東京の石神井川沿いには 若鮎の二手になりて上りけり の句碑がある。だが子規はわずか34歳で亡くなっている。この短い生涯で2万4000句もの俳句の他、 多くの短歌、随筆を遺している。 本書はその俳句の中から1日1句、合計365句を、短い感想と共に並べている。 この選句がいい。名句だけでなく、あまり取り上げられない句、異色と言われる句など、 まさに子規の「大きさ」を見る思いだ。日記のように1日一句ずつ読んでいってもいいし、 たとえば8月20日なら、その日の句を見ればいい。 蕪村が好きだったと言われる子規俳句の自由さ、自在さ、先鋭さ……わずか365句だが十分に堪能できる。 また短いが著者の感想と句評も、子規俳句同様、軽やかで自在だ。 何げなく手に取った一冊だが、まさに優れものの1冊だった。 なお著者は「俳句甲子園」の運営などでも活躍している、子規と同じ松山在住の俳人である。 それにしても、...

三島由紀夫―剣と寒紅


福島次郎
¥ 1,500¥ 300¥ 3,000
★★★★

三島由紀夫―剣と寒紅
三島由紀夫作品が好きなので、こちらも興味をそそられて購入しました。 ただ、ちょっと筆者の主観的な妄想のような回想が入り過ぎていて 読みにくいというか、濃すぎて飽きてきてまいます。 小説なのか、自伝なのか、立ち位置をしっかりしてほしい。 そうでないと、ゴシップ本の域を抜けないでしょう。 三島由紀夫の一部分を知る上では、良書だと思います。発禁となるほどの内容という点に興味をそそられ、読んだ。ミーハー的な気持ちから購入したと言える。しかし、読み進めるにつれ、あの完璧さばかりが前面に押し出されていた三島という人物の“人間らしさ”を知ることができ、最終的にはその点で三島という人を考えさせられる良いきっかけになったのも事実だ。 この作品は「文学」と位置づけられているが、文章から、福島氏の“創作(=小説)”とは到底思えないものが滲み出ている。ほぼ事実の記だと言っていいと思う。暴露、である。そのような言葉を遣うといかにも嫌悪されべき響きがあるが、私はそうは思わない。たとえその内容が福島氏ひとりの考えに基づくものだったとしても、死後なお莫大な影響力を持ち、語られ続ける三島由紀夫という人間に関して、...

謎とき村上春樹 (光文社新書 (329))


石原千秋
¥ 882 通常24時間以内に発送
★★★★★

謎とき村上春樹 (光文社新...
作者は作品は書かれた瞬間から自分を離れるといっている。その観点からは、ここまで考えながら作品を書いているのか。 確かに初期三部作の関連性や直子を巡る記述や井戸に関する共通性は認められるけれども、ホモソーシャルとなるとどうだろう。 作者の中にはもっと見えない者たちへの思いがあるように感じる。 この人の深読みすごい!! すべてのテクストは、小説を解釈するためにあると。 村上作品の復習になりますし。 村上春樹の作品の何が面白いのか分からない人にはオススメ!! あー、そうだったのか!! っと思わず、叫びたくなる。 そして、風の歌を聴けを再読したなる。 勤務する大学で石原千秋氏が村上春樹を講義しているのをなにかで目にしていたので、いつかこういう本がものされるとは思っていましたが、新書だとは思いませんでした。現時点での中間報告といったところでしょうか。しかし正直、氏の著作が出されるたびに手にし、そこから多くの示唆や刺激を受けつつも、最近少しずつ違和感を覚え始めていました。それはたとえば、本書の題名の由来になっている江川卓氏の「謎とき 罪と罰」が「読み」の提示はもちろんありつつも、キ...

鴎外の「舞姫」 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 近代文学編)



¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

鴎外の「舞姫」 (角川ソフ...
管理社会の中における心のオアシスとも いえる作品の一つです。明治文学でも森鴎外や樋口一葉の作品は今日読まれません。 口語文じゃないのでイマイチ取っ付きにくいのです。 しかしこの舞姫の本は原文と並んで現代語訳の文がついて読みやすくなっています。 そればかりか当時のドイツの風俗や社会情勢も注訳としてついていまして 世紀末のドイツ&日本の資料本としても面白いです。 豊太郎の気概と優柔不断さ、エリスの儚げと気丈さと意外な身の上。 この二人の恋愛の陰に隠れた本人達も気付かない打算。 作者がこの小説を書いた心境もうかがえる中々突っ込んだ解釈も面白い。 是非手にとって読んでみてください。

三島由紀夫と楯の会事件 (角川文庫)


保阪正康
¥ 700 通常24時間以内に発送
★★★★★

三島由紀夫と楯の会事件 (...
三島事件の衝撃は、団塊の世代といわれる昭和20年代以降の世代には、当時の「進歩的文化人」の跳梁跋扈した社会背景の中で、「日本とは何か」「自分のアイデンチティーは何か」を問うた事件であった。 不幸にして、三島の最後の演説は、市ヶ谷の自衛隊員の怒号とマスコミのヘリコプターなどによって充分聞くことは出来ないが、当時、まだ中学か高校生だった小生は、週刊誌の衝撃的な「三島の首写真」とか演説の一部の録音をしたソノシートを持っている。 こうしたものとあわせてこの本を読むと、三島の行動は、愚直であったし、自己陶酔であったかもしれないが、戦後失われつつあった「日本」とか『日本人』を喚起したものと思える。 著者は、本書で、その時代背景とか、三島の行動を分析しているが、もう少し、当時の社会情勢というか、「日本」における言論界の状況その他について突っ込んだ主張をしても良かったのではなかろうか? その点が残念。 わたしはこの事件の起こった年の5月に生まれたので、当時のことは全くわからない。三島の思想や作品に興味をもち、楯の会のことをもっと知ろうとしても、この事件についての著書などは案外少ない。本...

「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)


橋本治
¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

「三島由紀夫」とはなにもの...
橋本治と三島由紀夫の意外な組み合わせに興味本位で手にしたが、橋本が三島の生涯と作品に本格的に格闘しており、読み終えた今充実感を覚えている。これまでに読んだ橋本の本では、饒舌体でシニカルな文章に馴染めず読み通すことが少なかった。これに反し本書は、三島の主要作品(遺作となった「豊饒の海」4部作、才気溢れる20代の「仮面の告白」と「禁色」、不振の30代の「金閣寺」)を丁寧に読み込み分析し、合わせて執筆時点の三島の内面に真摯に向き合っていて、晦渋ながら一気に読み通した。 といっても、全編いたるところに橋本流の独自性は健在である。本書の主論をなす「同性愛を書かない作家」と「女との恋愛の拒絶」は、類書にはないユニークな視点だ。また、三島の知性の構造を天動説に例え、他人に託した私小説作家との指摘は興味深かった。 これまで40年近くモヤモヤしていた三島由紀夫の市ヶ谷駐屯地での自決に到った背景が、本書によってようやく分かった気がする。 三島文学賛美者の多かった生前から、その奇異な晩年・おぞましい自決後の乖離という時代も終わり、三十有余年を経て歴史の領域に埋没した平成の今、本書は時宜を得...

写真集 三島由紀夫 ’25~’70 (新潮文庫)



¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

写真集 三島由紀夫 ’25...
三島由紀夫の幼少時から自決した日までの写真を収めて居る他、自筆の原稿、自宅の風景、上演された三島作品(戯曲)の舞台写真などをも収めた貴重な写真集である。『サド侯爵夫人』を上演するスウェーデン国立劇場の舞台稽古の写真では、映画監督のイングマール・ベルイマンが、この作品(『サド侯爵夫人』)の演出をして居る光景が写真に写されて居て、驚かされた。非常に興味深い写真集である。 (西岡昌紀・内科医/三島由紀夫の37回目の命日に)三島由紀夫という人間に憧れた僕にとって、 この写真集はある意味、三島由紀夫が書いた小説より大事である。 「人間」三島由紀夫がそこにあるからだ。 病弱だった幼少期、筋骨隆々の人気作家時代を知ることが出来、 あと三島直筆の原稿なども見ることが出来る。 ミシマ文学ファンなら持っておくべきだろう。文学者の自殺を否定し、武士の自殺を肯定していた三島がとった行動は明らかに武士のそれだった。三島の生涯を写真や直筆原稿を、エッセイ等を交えた伝記。彼の生涯を概観するにはもってこいだが、概観するにはあまりに強烈な生涯だ。私のような浅学非才のものにはちょうどいいかもしれない。 三島の写真と...

314―三島由紀夫の仇討ちが始まった


本多清
¥ 1,575¥ 2,094¥ 2,093
★★★★

314―三島由紀夫の仇討ち...
どの本をみたら“ひかり”のことがわかるのか探している方にお勧めです。著者が教わったときのことがわかりやすく書いてあります。 自分の周りの出来事が不思議な糸で結ばれているかも、と感じさせられる本でした。

童貞としての宮沢賢治 (ちくま新書)


押野武志
¥ 735 通常24時間以内に発送
★★★★

童貞としての宮沢賢治 (ち...
本書は宮沢賢治が生涯童貞であったという事実を中核におきながらも、彼の作品論であ る。『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』に代表される童話作家として、聖人のよ うなあつかわれ方をしている彼を表の賢治だとすれば、この本で評論されているのは、 妹との近親相姦的な関係、人と上手くコミュニケーションできなかった一人の人間とし ての彼、いわばウラ賢治である。 最終的に宮沢が描くのは贈与、とりわけ見返りを期待しない無償の贈与である。 無償の贈与とは相手に返礼されては、返礼しなければならないという負い目を感じさせ てはならない。なぜなら、返礼が発生すれば即座にそれは贈与ではなく交換になってし まうからだ。 交換とは、市場の原理であり権力と暴力を生み出す。そして贈与は交換に転化しやすい。 では純粋な贈与、無償の贈与とは存在しうるのだろうか。それを書くことが宮沢賢治の 仕事といってもよい。彼の詩「雨ニモマケズ」、この詩を最後まで読むとおかしなこと に気づく。なぜ「ワタシ」はここまで利他的でありながら、それでもなおも「ミンナニ デクノボートヨバレ」なければならないのか。それは、献身的であるということが贈...

松本清張への召集令状 (文春新書 624) (文春新書 624)


森史朗
¥ 935 通常24時間以内に発送
★★★★

松本清張への召集令状 (文...
松本清張の「半生の記」にはさらっとして書かれていない戦争体験が、実はその後の彼の反体制的な態度につながるという内容で、従来の清張論にはなかった斬新な視点でした。それだけでなく、編集者として生身の作家と長く接してきた経験から、現場を重視する彼の執筆過程やコンプレックス、無邪気さなどがありのままに記述され、清張の世界が一段と身近に感じられるようになりました。清張ファンにはおすすめです。三十を過ぎて召集令状が、松本清張の元に届くという記述から、この本は始まります。 この時、清張は一家七人を支える大黒柱でした。 この不可解な召集令状の裏に何があるのか?清張の「遠い接近」を中心に、その謎が解き明かされます。 その権力の理不尽さに対する怒りは、「社会派推理小説」と言う分野を切り開き、その後に登場する水上勉とともに、「純文学」の終焉と伊藤整に嘆かせます。 確かに、私自身も学生時代には小説=純文学と考えていた節があって、大衆小説と言われる物を読もうとしませんでした。 それが、松本清張を初めとする推理小説から、一気に大衆小説に嗜好が移ってしまいました。 清張には、歴史の謎に迫る作品も...

図説 宮沢賢治


上田哲 大矢邦宣 関山房兵 池野正樹
¥ 1,835 通常3〜5週間以内に発送

図説 宮沢賢治
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「村上春樹」を聴く。 -ムラカミワールドの旋律-(CD付)


小西慶太
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

「村上春樹」を聴く。 -ム...
「ねじまき鳥クロニクル」の冒頭に「ロッシーニの『泥棒かささぎ」はスパゲッティーをゆでるのにうってつけの音楽」と書かれています。 初めてこの本を読んだとき「「泥棒かささぎ」とはどんな音楽なんだろう?」と思い急ぎCDを買いに行ったことがあります。 村上春樹の小説を読んだことがある人なら、誰でも一度は同じような経験があるのではないでしょうか。 この本はそんな人にとっては格好の一冊となっています。 1つの作品ごとに音楽が使われた箇所の記載、アーティスト名、アルバム名が書かれており、CD購入の際には非常に便利です。 自分もあまり詳しくないクラシックを購入する際の一つの目安としています。 付属のCDも落ち着いた雰囲気で好盤です。CD付きでこの値段も良心的だと思います。 今まで小説を読んでから、どんな曲か知りたくなってドアーズとかビーチボーイズとかのCDを買い求めたりしてました。付録でついているCDはギターのメロディが美しく、休日の午前なんかにぴったりです。曲やアーティストの解説も丁寧で、文庫本の何貢に登場するかまで記されています。 こんな音楽だったのか、こんなミュージシャンだったのか…と、ページ...

三島由紀夫―没後35年・生誕80年 (KAWADE夢ムック)



¥ 1,200 通常24時間以内に発送
★★★★★

三島由紀夫―没後35年・生...
三島由紀夫。僕が小学校低学年の時に初めて社会に参加した、いや、せざるを得ない程の報道、そして著名な人間の切腹…という行為があったため、幼かった僕らは遊んでいた場所から歩いても20分かからない市ヶ谷駐屯地に足を運びました。 その時の光景をはっきり、覚えております。自衛隊の面々がすらっと並んで…「貴様ら、ガキのくせに何をしに来たんだ!」と言われたあの言葉。本当に、あの日を境に、友人はどうか分かりませんが…僕自身は自分と社会、政治の繋がりを紛れもなく感じた…そういう一日でした。 本著は2年前ですが…三島由紀夫氏が亡くなられてから35年、そして生誕80年を記念して発刊された河出書房新社のムックです。 このムックで珠玉なのは、宇野千代さん、渋澤龍彦さん、中村歌右衛門丈、そして寺山修司さんらとの貴重な会談が残っている事です。もし三島氏が御尊命だったら、現在82才という事になるのでしょうけれども…三島さんは絶対「老いる」自分は見せなかったでしょう。しかし、三島文学、「仮面の告白」に始まり、4部作「春の雪」等々、再度「日本人」として読んで様々な事柄を考えるべき時代ではないでしょうか。

村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ


三浦雅士
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★

村上春樹と柴田元幸のもうひ...
村上春樹がレイモンド・カーヴァーをはじめとするいくつかの作品の翻訳を手懸け始めた頃、そして柴田元幸がまだ大学院生であった頃、二人はジョン・アービングの「象を放つ」の翻訳活動で出会う。翻訳とは何か、という問いに対して「基本的に自分を透明にしようとする作業」であり、「自己実現と自己消失がつねに並行して起きる」と柴田元幸は答える。村上春樹の「1973年のピンボール」の主人公は、「左手に硬貨を持つ、パタンと右手にそれを重ねる、左手をどける、右手に硬貨が残る、それだけのことだ」と語る。 私たち日本人が外国文学に触れる時、多くの場合、基本的に翻訳者を媒介としている。こうしたシステムを考えると、村上と柴田が翻訳に取り組む際の信条やスタンスが、私たちとアメリカ文学(特に80年代以降の)との関わりに多大な影響を与えてきたこと、そしてその多くが好ましいことであったという事実は、僥倖とさえいえるかもしれない。 なお、柴田と三浦の対談は、予定調和とは無縁の、「知の邂逅」ともいえる凛々しい運びとなっており、その構成と刺激的な展開は秀逸といえる。 私には難しい内容といえますが、理解しなくてはいけないという気...